《 Transmittance 》
2019
透過フィルムにラムダプリント、アルミフレーム
撮影:阪中隆文(上)、柳場 大(下)
経年劣化による痕跡が現れた時計の文字盤の写真。時のレコードのようなこの写真を透過原稿フィルムにプリントし、会場となるビルの窓辺に設置した。
経年劣化による時の現れは、会場の北斗ビルの空間の至る所にも顕在し、窓から差し込む光に照らされている。
この写真は、作品を透過する光の状態(時間帯、天候など)、作品の外側にある外的要因によって様相が変化する。
イメージは自然光で満たされ、その変化、推移に呼応している。
記憶、現在、瞬間、継続、様々な時間の相と、古い文字盤のイメージを重ね合わせる。
明日の光、一時間後の光、五分後の光、一秒後の光、先の時間から訪れる光が透過するのを作品は待っている。
それはまさに、いま、ここ、という場を顕在化する試み。
《 Transmittance 》
2019
透過フィルムにラムダプリント、アルミフレーム
撮影:阪中隆文(上)、柳場 大(下)
経年劣化による痕跡が現れた時計の文字盤の写真。時のレコードのようなこの写真を透過原稿フィルムにプリントし、会場となるビルの窓辺に設置した。
経年劣化による時の現れは、会場の北斗ビルの空間の至る所にも顕在し、窓から差し込む光に照らされている。
この写真は、作品を透過する光の状態(時間帯、天候など)、作品の外側にある外的要因によって様相が変化する。
イメージは自然光で満たされ、その変化、推移に呼応している。
記憶、現在、瞬間、継続、様々な時間の相と、古い文字盤のイメージを重ね合わせる。
明日の光、一時間後の光、五分後の光、一秒後の光、先の時間から訪れる光が透過するのを作品は待っている。
それはまさに、いま、ここ、という場を顕在化する試み。
《 Counting Waves ( 勿来海岸 ) 》
2019
鏡、プロジェクター、DVD(25分ループ再生)
撮影:大塚聡(上)、柳場大(下)
《 Counting Waves ( 勿来海岸 ) 》
2019
鏡、プロジェクター、DVD(25分ループ再生)
撮影:大塚聡(上)、柳場大(下)
《 Untitled ( Seeing Time ) 》
2017
800×540×90/mm
鏡、ハーフミラー、LED(60個)、LEDコントローラー(一秒毎にLEDの発光がリレーしていくように制御)、アルミフレーム
撮影:大塚聡
《 Untitled ( Seeing Time ) 》
2017
800×540×90/mm
鏡、ハーフミラー、LED(60個)、LEDコントローラー(一秒毎にLEDの発光がリレーしていくように制御)、アルミフレーム
撮影:大塚聡
《 Untitled ( ∞ ) 》
2009
鏡、ハーフミラー、LED(60個)、LEDコントローラー(一秒毎にLEDの発光がリレーしていくように制御)、トランクケース
撮影:柳場 大(上)、大塚 聡(下)
光を反射する素材を使用している作品では、設置される空間の光の移ろいや絶え間ない出来事の変化が取り込まれている。
そこに、もう一つの光の相を重ねてみる。方法として、素材となる鏡の膜にエッチングを施し、そこを光で充填する。
作品の内部から現れる光と映り込む外部の光、これらの重ね合わせは同質でありながら異像としての界面を生じさせる。
この界面で展開される二つの光の相。視覚の停滞と飛躍運動によってそのどちらかを視線は絶えず捉えている。
空間に満ちた光によって生成される鏡像とそこに現れるノイズとしての光。
これらが作り出す外部空間と内部空間の接合を内在化させた構造を、一つの景として顕在化する試み。
《 Counting Waves ( 勿来海岸 ) 》
鏡の背後から投影しているのは、幼少期の思い出にある勿来海岸を撮影した映像。
遠く離れるもの(記憶)と訪れるもの(現在性)が出会う場をフレーミングしてみる。
異なる次元の光が出会う場所。
波が同じ様相をあらわすことがないように、不確定性と可変性の光の景が、開口部となって開いている。
《 Untitled ( Seeing Time ) 》
エッチングを施した鏡面を通過してくる光は、積層したハーフミラーの反射効果により、光時計のごとく視覚的な奥行きを作り出している。
内と外、継続と瞬間、表層と深層、発光と消失、イメージと物質、直射光と反射光、相対する概念は積層する光の推移の中で重なり合う。
内部から現れる光の発光と移動は、プログラミングにより一秒ごとにリレーするように制御されており、作品のフレーム内はそのプログラミングによる光の推移と外部からの光の反射に満たされている。そのフレームで、輝き、移ろい、呼吸する、光の相を一つの景として顕在化する試み。
《 Untitled ( ∞ ) 》
トランクケースに設置した作品に必要な電源を100v - 240vに設定。
様々な場所に作品を設置することで、その空間の様相が映り込み、作品に多様な表情を与えることを期待している。
光の推移を見続けることによって、発光点の連なりが∞の形状であることが理解される。
だが、見えているのはその断片であるため、一度に全体を見ることはできない。
《 Untitled ( ∞ ) 》
2009
鏡、ハーフミラー、LED(60個)、LEDコントローラー(一秒毎にLEDの発光がリレーしていくように制御)、トランクケース
撮影:柳場 大(上)、大塚 聡(下)
光を反射する素材を使用している作品では、設置される空間の光の移ろいや絶え間ない出来事の変化が取り込まれている。
そこに、もう一つの光の相を重ねてみる。方法として、素材となる鏡の膜にエッチングを施し、そこを光で充填する。
作品の内部から現れる光と映り込む外部の光、これらの重ね合わせは同質でありながら異像としての界面を生じさせる。
この界面で展開される二つの光の相。視覚の停滞と飛躍運動によってそのどちらかを視線は絶えず捉えている。
空間に満ちた光によって生成される鏡像とそこに現れるノイズとしての光。
これらが作り出す外部空間と内部空間の接合を内在化させた構造を、一つの景として顕在化する試み
《 Counting Waves ( 勿来海岸 ) 》
鏡の背後から投影しているのは、幼少期の思い出にある勿来海岸を撮影した映像。
遠く離れるもの(記憶)と訪れるもの(現在性)が出会う場をフレーミングしてみる。
異なる次元の光が出会う場所。
波が同じ様相をあらわすことがないように、不確定性と可変性の光の景が、開口部となって開いている。
《 Untitled ( Seeing Time ) 》
エッチングを施した鏡面を通過してくる光は、積層したハーフミラーの反射効果により、光時計のごとく視覚的な奥行きを作り出している。
内と外、継続と瞬間、表層と深層、発光と消失、イメージと物質、直射光と反射光、相対する概念は積層する光の推移の中で重なり合う。
内部から現れる光の発光と移動は、プログラミングにより一秒ごとにリレーするように制御されており、作品のフレーム内はそのプログラミングによる光の推移と外部からの光の反射に満たされている。
そのフレームで、輝き、移ろい、呼吸する、光の相を一つの景として顕在化する試み。
《 Untitled ( ∞ ) 》
トランクケースに設置した作品に必要な電源を100v - 240vに設定。
様々な場所に作品を設置することで、その空間の様相が映り込み、作品に多様な表情を与えることを期待している。
光の推移を見続けることによって、発光点の連なりが∞の形状であることが理解される。
だが、見えているのはその断片であるため、一度に全体を見ることはできない。